TIME-RECORDS




<読み方>
タイムレコーズ

<システム>

ユーロビート部門は全てSergio Dall'Ora率いるHAVANA SRLへ制作を委託。


<出版社>
TIME S.R.L(S.I.A.E)
Via A Papa,1/A-25128 Brescia,ITALY
SYM-MUSIC S.R.L(S.I.A.E)
Via vittorio Emanuele,16 24121 Bergamo,ITALY

<12inch ディストリビューター>
SELF Distoribuzione S.p.A
Via Quintilano,520138 Milano,ITALY

<制作会社>
HAVANA S,R,L
Via Modenese , 6 -37019 Peschiera Del Garda-VR-Italy

<オフィシャルサイト>
TIME Rec http://www.timerec.it
SYM-MUSIC http://www.sym-music.com
SELF http://www.self.it

<レーベルロゴの変遷>


超々初期のアナログに使用されたロゴ

TRD1000番台に使用されたロゴ
(時計台の向きが反対)

現在のロゴ




<History>

1983年、DiscoMagicの経理責任者であったGiacomo Maiolini氏がレーベルプロデューサーとしてさらにDISCO MAGICの社長であったSevero Lombardoni氏を総責任者に活動をスタート。当初はいわゆる”ハイエナジー”という概念にとらわれない様々な(?)ジャンルにトライしていたようです。

飛躍のきっかけとなったのが1984年以降に音楽プロダクションSAIFAMのM.Farina−G.Crivellenteとの共同プロジェクトがスタートしたと同時に看板アーティストの一人、「アレフ」の曲「FLY TO ME」が日本を中心に大ヒット。その名を一躍世間に示すと同時に「ユーロビート」という新たなジャンルを築いたリーディングカンパニーとしてその方向性が示されました。 このSAIFAMとアレフのメンバーであったG.Pasquini(DAVE RODGERS)が楽曲制作の中心メンバーとして、さらにF.DI Bonaventura、現LIVE MUSICのC.Accatino、現A-BEAT CのS.Olivaなどという現在のユーロビート業界の図式を考えるには豪華すぎる布陣で数々の名曲を世に送り出してきました。

しかし89年にはM.Farina−G.CrivellenteはFLEAでの活動とそこでの自らのレーベル「ASIA RECORDS」設立の為次第にTIMEレーベルを離れ、後にG.Pasquiniも諸々のイザコザ(?)から「FLEA」へと移籍してしまいました。 こうしたマイナス要因のなかでもTIMEの成長はとまらず、TIME s.r.lとしてDISCOMAGICから独立、G.Maioriniが社長に就任しました。この頃には従来からの「TIME RECORDS」の他に「MACHO RECORDS」、「DOWN TOWN」、「ITARIAN STYLE」、「IN&OUT」といったレーベルを次々と設立し、特に後半3レーベルは初期はいろいろなジャンルが混在していたものの、ユーロビートだけではとどまらず、イタロハウス、テクノといったジャンルの楽曲をリリース、ブームに乗って多数のヒット曲を輩出し、もはやユーロビートカンパニーという言葉は似合わず「ダンスミュージック」という枠組みで十分語れるレコード会社に成長しました。

気になる制作面では、元SAIFAMのレコーディングエンジニアであったL.Gellmettiの才能を見出し、制作面でのチーフプロデューサーに抜擢すると同時に、所属という名に捕らわれず様々な作家を起用してきました。その中には現SAIFAM「INTER DANCE」レーベルで活躍するR.Arduni、A. Puntillo、P.Prandoniなど現在のダンスミュージックには欠かせない人材が相変わらずTIMEと関わっていました。92年〜93年までには徐々に作家の定着が進み、TIMEのみならずFLEAなど複数のレーベルで制作活動を行っていたS.Dall'Ora、A-BEAT Cからの移籍組であるG.Caria、S.Castagnaに加え従来からのメンバーであったC.Moroni、G.Spagna、R.Gabrielli、さらにLIVE MUSIC社への制作委託というメンバーが構成されていきました。

TIME RECORDSは基本的にこの制作メンバーによって相変わらずヒット曲出し続け、その地位を不動のものにしていましたが、 95年にはまたしてもメンバー体系に激変が生じました。まず95年から一時休業しMEDIA等で活動していたチーフプロデューサーのL.GelmettiがC.Moroni、A-BEAT CのA.Leonardi、G.Fogliaなどと組んで「DELTA」レーベル設立のため正式にTIMEを離脱、G.Caria、S.CastagnaもLED RECORDSのレーベル「VIBRATION」のプロデューサーとして迎い入れられ、さらにLIVE MUSICもDIG ITとの共同レーベル「HI-NRG ATTACK」設立の為委託制作が終了となりまさに櫛の歯が抜けるように(泣)作家陣が離脱していきました。

この作家の大量離脱によってTIMEは新時代を迎えることになりました。まず古くからTIMEに曲を提供し、数々のヒット曲を量産してきたS.Dall'Oraをトッププロデューサーに、作家陣には従来のG.Spagnaに加えてA-BEAT C所属で当時その才能が大いに注目されていたL.Pernici、G.Gambogiをプロデューサー待遇でTIMEに迎えいれると同時に新たにM.Vanni、M.Gubinelli、D.DI Marcantonio、L.Deganiといったメンバーを起用、作家の硬直化が進んでいたユーロビート業界に新風を吹き込みました。97年からは「Artistic Production」制を導入、Pernici、Marcantonio、Deganiの主要メンバーにこれまで曖昧だった制作の主導権を握らせることでより作家の個性、才能が際立つ制作体系に移行していました。

99年には3度目の激変(笑)まずLuca Perniciとその一派が新レーベルMPL立ち上げのため、TIMEを離れ、続くDi Marcantonioも一年間の契約満了に伴い離脱しました。 現在はDall'Ora率いるHAVANA Studioで全ての楽曲が制作され、彼の右腕のDegani、A-BEAT Cから呼び戻したGiordano Gambogi、そして古くからの親友であるGiorigio Spagnaを加えた小数精鋭のメンバーで精力的にリリースをしています。

もちろんダンスミュージック全体においてもTIMEは時々の流行に合わせた楽曲を送り出し、ユーロビート業界のみならず、ダンスミュージック全体においてヨーロッパ全体に名の通るレコード会社となっています。このように幾多の困難を乗り越えながら現在はイタリアで独立系ダンスミュージックレコード会社大手の地位を不動にし、メジャー系にはない独自の視点で音楽ソフトを作り続けています。



<Exective Producer>
Giacomo Maiolini
<Producer>

Sergio Dall'Ora
<Artistic Producer>
Luca Degani

<Writer>

Giordano Gambogi
GIrogio Spagna



<かって在籍した人 >

いっぱいいすぎて書けない(^^;